みなさんいかがおすごしですか?
私は、春になるとガーディングがしたくなり、近くのホームセンターや、専門店に行ってはお花をみて妄想を膨らませます。
お花は、一つの種類で豪華に咲かせるのもいいですが、いろんなお花を組み合わせて植える「寄せ植え」も可愛いですよね。
でも、初心者にはなかなか難しいガーデニング。
今回は、春が旬の私が大好きなお花を10種、紹介しつつ最後に寄せ植えのアイディアを少し集めてみました。
この春、外出自粛なご時世ですので、早朝、ホームセンターでお花を見て、お家でガーデニングしてみてはいかがですか?
この春にオススメのお花10種
それでは、さっそく紹介していこうと思います。
特に、今回はそのまま寄せ植えに組み合わせできるよう、環境の似ているお花をチョイスします。
詳細の情報は間違えないよう、「NHK出版:趣味の園芸」より、引用していきます。
ラベンダー
学名:Lavandula
その他の名前:ラヴェンダー
科名 / 属名:シソ科 / ラベンダー属
ラベンダーは鮮やかな紫色と心地よい香りが魅力のハーブです。木本性ですが、草花として扱われることが多く、花壇の植え込みやコンテナ栽培などで楽しまれています。北海道富良野のラベンダー畑ほどの花園は難しいにしても、一面に群生させると美しいものです。
多くの系統(品種群)がありますが、花の美しさと香りのよさでいえば、イングリッシュラベンダー(コモンラベンダー)が随一です。しかし、北海道のような寒さには強い反面、高温多湿に弱く、暖地での夏越しは難しいラベンダーです。
コモンラベンダーとスパイクラベンダーの交雑種をラバンディンと呼びますが、この系統は比較的暑さに強い性質をもち、花も香りも優れているので、暖地で楽しむにはおすすめです。ほかに、薄紫色の苞がリボンのように目立つフレンチラベンダー(ストエカスラベンダー)や、暖地であれば冬も開花する四季咲き性のデンタータラベンダーなどもあります。耐寒性、耐暑性は、系統によって大きく異なるので、育てる環境によって品種を選びましょう。
一番好きなお花です。紫の小さいお花というのも好きなポイントですが、何と言っても香りが自分の好み。ただこの香りも好みがわかれるので苦手な人も少なくないですね。ドライフラワーにしても色褪せせずに綺麗なままなのも素敵。
高温多湿を嫌うので、日当たりと風通しのよい場所に植えましょう。酸性土壌を嫌うので、さらに苦土石灰やもみ殻くん炭などを加えると元気よく育ちます。過湿を嫌うので、表土が乾いて、葉が少し柔らかく垂れ下がってきたら、たっぷりと水やりします。
害虫はアブラムシ、ハダニがつくことがあります。
ルピナス
学名:Lupinus
和名:ハウチワマメ(葉団扇豆)
その他の名前:ノボリフジ(昇り藤)
科名 / 属名:マメ科 / ハウチワマメ属(ルピナス属)
ルピナスは、チョウに似た小花が咲き上がる様子がフジを逆さまにしたようで、「ノボリフジ(昇り藤)」とも呼ばれます。品種によっては花穂が60~70cmほどになるものもあります。古くは、食料、肥料として利用され、日本には明治時代に導入されましたが、現在では観賞用として楽しまれています。多年草タイプのラッセルルピナスは、寒冷地では宿根して毎年雄大な花を咲かせますが、耐暑性が弱く、温暖な地域では一年草として扱われます。
大好きな花の一つ、とっても迫力のある咲き方なので、寄せ植えのメインとして使えます。
日当たりがよく、水はけのよい場所を好み、酸性土壌を嫌うので、植えつけ前に苦土石灰などを散布して、調整しましょう。過湿を嫌うので、表面が乾いてからたっぷり水やりをするといいみたい。特に問題となる病害虫はないようです。
ローダンセマム
学名:Rhodanthemum
科名 / 属名:キク科 / ローダンセマム属
ローダンセマムは、筒状花が茶褐色でピンクから白の舌状花を咲かせるガヤヌム種、それよりも一回り大きな花を咲かせるホスマリエンセ種が多く流通し、クリーム色の舌状花を咲かせるカタナンセ種もまれに栽培されています。
また、ガヤヌム種とホスマリエンセ種との交雑によると思われる改良品種の流通がふえています。
この属の植物は北アフリカ、スペインに10種ほどが知られています。
姿はマーガレットによく似ていますが、氷点下になると傷んでしまうマーガレットに比べて低温に強く、-10℃程度まで戸外で育てることができます。
しかし、高温には弱く、夏は生育を休止してしまいます。生育休止期に過湿にすると枯れやすいので、鉢植えのものは雨を避け、庭植えにする場合は、水はけのよい場所を選んで植えるようにしましょう。
梅雨前、もしくは9月から10月に切り戻すとわき芽がよく発生し、こんもりとした株に仕立てることができます。
水はけのよい日なたに植え、水やりは土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。乾燥にはわりと強いですが、過湿に弱いので、お水のあげすぎには注意。
ローダンセマムは、ピンクや白が広く流通していますが、私が好きなのは梅干し色のような赤、先月行きつけのお店に入荷したのをみて一目惚れしました。
アルメリア
学名:Armeria
和名:ハマカンザシ(浜簪)、オオハマカンザシ
科名 / 属名:イソマツ科 / ハマカンザシ属(アルメリア属)
アルメリアは、細長い茎の先端に丸いボール状に花が咲き、かんざしのような個性的な姿が魅力です。常緑性で細長い葉がこんもりと密に茂り、その間から多数の花が次々と伸びて咲きます。春の花壇やコンテナを彩る花として多く利用されています。
アルメリア属には50種ほどがあり、低地の海岸の岩場から2000m以上の高山まで分布し、草丈もさまざまです。最も一般的なのはアルメリア・マリチで、園芸品種も多く育成されています。高性のシュードアルメリア種は葉も大きく大輪でボリュームがあり、切り花としても利用されます。小型のジュニペリフォリア種は、山野草として栽培され、ロックガーデンやトラフに向きます。アルメリアは、冬の寒さにあうと春に咲く多年草ですが、低温をあまり必要としない品種も育成されているので開花期間も長くなり、また、タネからも容易に育てられるので、一年草のように栽培されることもあります。
日当たりと水はけのよい場所を好み強い日ざしや寒さに強く、潮風にも強いですが、蒸れには弱く、高温期の多肥多湿に注意が必要です。
用土が乾き始めたら、たっぷりと水を与え、開花後はそこまで多くはあげず、表面が乾いたらたっぷりあげましょう。
葉は下の方で、細長い茎からこん盛りとしたお花が咲くので、寄せ植えのアクセントにぴったりです。
病気は根腐れ、灰色かび病。害虫はほとんどありません。
ムスカリ
学名:Muscari
その他の名前:グレープヒアシンス
科名 / 属名:キジカクシ科 / ムスカリ属
ムスカリは鮮やかな青紫色の花が春の花壇を彩り、チューリップなどほかの花を引き立てる名わき役といってもよい花です。丈夫で育てやすい秋植え球根で、丸い壺形の小花が、ブドウの房のように密集して咲く様子も愛嬌があります。植えっぱなしでも毎年よく咲き、グラウンドカバーとしても利用しやすく、青いカーペットを敷いたような景観がつくれます。
ムスカリ属には40~50種がありますが、M・ボトリオイデスとM・アルメニアカムが最も多く一般的で、濃紫から淡青、白花などいくつかの品種があり、香りの強いものも見られます。そのほか、羽毛のような花が咲くハネムスカリや、花房の上部と下部で色が異なる2色咲きなど、ユニークな種類もあります。
※科名:ヒアシンス科、ユリ科で分類される場合もあります。
日当たりと水はけのよいところに植え、鉢植えなら表面の土が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。比較的強いので一年中外に置いていて問題ないようです。
お花は、豪華だけど、サイズが小さいので、存在感があるのに脇役としても使え寄せ植えにもってこいです。
オステオスペルマム
学名:Osteospermum
その他の名前:アフリカンデージー
科名 / 属名:キク科 / オステオスペルマム属
オステオスペルマム属には一・二年草の種類もありますが、日本で出回っているのはオステオスペルマム・バーベリエ、オステオスペルマム・フルティコサムなどを交配させた、多年草の園芸品種です。株を埋めるように次々と咲くカラフルな花が特徴です。
花色は紫、白、ピンクが中心でしたが、同じキク科で近縁のディモルフォセカとの交雑によって、黄花やオレンジ花を咲かせる、開花期間が長い園芸品種も誕生しています。ディモルフォセカと交雑させた園芸品種はやや短命で、一・二年草として扱われることもあります。
なお、オステオスペルマムとディモルフォセカの区別は難しく、日本ではオステオスペルマムは多年草、ディモルフォセカは一・二年草とされています。
鉢植えは、日当たりのよい場所で管理し、12月から2月までは霜よけを行うか、室内に取り込むといいみたい。夏場は半日陰がのほうが、花を長く楽しめるようです。庭植えは、軒下など雨が当たりにくく、日当たりと水はけのよい場所を選んで植えつけます。12月から2月までは霜よけを行ってください。
病気は灰色かび病、害虫はアブラムシ、ハスモンヨトウ、ヨトウムシと害虫対策が必要ですね。
ユーフォルビア
学名:Euphorbia hypericifolia、Euphorbia leucocephala
その他の名前:ダイヤモンド・フロスト
科名 / 属名:トウダイグサ科 / トウダイグサ属(ユーフォルビア属)
ユーフォルビア属の原種は2000種以上あり、形態も一年草、宿根草、多肉植物、低木と多岐にわたります。なかでも、近年、‘白雪姫’や「ダイアモンド・フロスト」といった、まるで白い花が咲いているような非耐寒性低木が人気を呼んでいます。観賞する白い部分は、ポインセチアなどと同様、苞と呼ばれる花序のすぐ下の葉で、本当の花は目立ちません。温室で周年生育させると、高さ2~3mになりますが、家庭ではコンパクトに仕立て、ほかの植物との寄せ植えに用いると味が出ます。なお、 ‘白雪姫’は冬に、「ダイアモンド・フロスト」は初夏から秋に開花する点で大きく異なります。
ユーフォルビアの仲間は、茎や葉の切り口から出る白い液に触れるとかぶれることがあるので注意しましょう。
寄せ植えの脇役として、とても人気の品種。私もなんども寄せ植えで使用したことがあります。
日当たりを好みますが、夏は半日陰で育てます。耐寒性がないので寒くなったら暖かい室内の窓辺に移動しましょう。水やりは表面が乾いたらたっぷりと水やりしますが、秋以降は少し控えめにあげましょう。
害虫はオンシツコナジラミ、アブラムシ、カイガラムシ、風通しが悪いとつきやすいようです。
スイートアリッサム
学名:Lobularia maritima
和名:ニワナズナ(庭薺)
科名 / 属名:アブラナ科 / ニワナズナ属(ロブラリア属)
スイートアリッサムは、白色の小花が集まって咲き、ほんのりと甘い香りがあります。枝が横へ広がり、カーペット状になるので、花壇の前列や縁取りに植えるとよいでしょう。花束のカスミソウのような存在といえます。園芸品種には赤や紫、ピンク、オレンジ色などの花色もあります。
本来は多年草ですが、高温多湿に弱く、日本では一年草として扱われます。こぼれダネでもふえ、タネまきや栽培は難しくはありません。
なお、アリッサムと呼ばれますが、アリッサム(Alyssum)属とは別属です。
日当たりのよい場所に植えます。耐寒性に弱く霜がつかないようにしましょう。水やりは土が乾いたらたっぷり水やりします。
病気は菌核病、害虫はアブラムシがつきます。
アネモネ
学名:Anemone coronaria
和名:ボタンイチゲ(牡丹一華)
科名 / 属名:キンポウゲ科 / イチリンソウ属(アネモネ属)
原生地では、比較的雨の多い冬に生育し、初夏に地上部が枯れると球根(塊根)になって、暑く乾燥する夏を越します。日本でも、涼しくなる秋に芽を出し、春に咲いて夏前に地上部を枯らし、塊根をつくって休眠します。水はけと日当たりのよい場所に植えつけ、多肥にしないように管理すれば、何年も植えっぱなしで花が咲きます。
アネモネは、クリスマスローズ、ラナンキュラス、クレマチスなどと同じキンポウゲ科の植物で、アネモネ属は温帯から亜寒帯にかけて約100種が分布しています。そのなかにアネモネ・ホルテンシス、アネモネ・パボニナ、そして、これらの交雑によりできたとされているアネモネ・フルゲンスがあり、さらにフルゲンスが交雑したなかから選抜されたのが、アネモネ・コロナリアとされています。現在、園芸的には、アネモネといえば、このコロナリアを指すのが一般的です
寄せ植えでもよく見かけるお花。主役にすると存在感があって綺麗です。
花つきの株を真冬に手に入れた場合は、凍らない場所に置きましょう。
球根を植えた鉢は、芽が出てから地上部が枯れる初夏までの間は、風通しのよい戸外の日なたに置きます。
水やりは鉢植えの場合、軽く湿らせた用土に球根を植え、植えつけ直後は水を与えずに、4~5日たって水やりします。その後は、初夏に地上部が枯れるまで用土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
病気はうどんこ病、灰色かび病、立枯病など、害虫はアブラムシ、ハモグリバエ。
ラナンキュラス
学名:Ranunculus asiaticus
和名:ハナキンポウゲ(花金鳳花)
科名 / 属名:キンポウゲ科 / キンポウゲ(ラナンキュラス)属
ラナンキュラスは幾重にも重なった、明るい花弁が魅力的な秋植え球根です。近年、切り花用品種を中心に改良が急激に進み、花色だけでなく花形も変化に富んだ品種、香りのよい品種が登場しています。
キンポウゲ(ラナンキュラス)属の植物は約500種ありますが、「ラナンキュラス」と呼ばれているのは、中近東からヨーロッパ南東部にかけての、地中海性気候の地域に分布するラナンキュラス・アシアティクスを中心に改良された園芸品種です。「ラナンキュラス」はカエルを意味していますが、これはこの属の多くの種が湿った場所に生えるからです。しかし、ラナンキュラス・アシアティクスは多湿にならない水はけのよい場所を好みます。
お花がとってもゴージャスなラナンキュラス。寄せ植えにするときは目立ちすぎるので周りは少し小さめのお花を混ぜるとバランスがよくなるかな。
風通しをよくして蒸れない日向に植えましょう。酸性土壌を嫌うので、庭植えにする場合は、植えつけ場所にあらかじめ有機石灰か苦土石灰を混ぜ込むといいです。
水やりは鉢植えの場合、軽く湿らせた用土に球根を植え、植えつけ直後は水を与えずに、4~5日たって水やりします。その後は、初夏に地上部が枯れるまで用土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
病気は灰色かび病、害虫はアブラムシ、ハモグリバエ。
素敵な寄せ植えをピックアップ
寄せ植えって、多種多様な品種のなかから数種選ぶのでかなり迷いますよね。
お花を選んでるときに、頭で想像していると何時間もお店にいたりします・・・
ここには、#寄せ植えで見つかったinstagramの写真の中から「素敵だなぁ」って感じた寄せ植えを何枚か掲載しておきます。
参考にどうぞ
背の高いラベンダーを背景に置くことで、奥行きのある寄せ植えになってて、お花の色のチョイスもセンスを感じますね。
ぼわっと広がる寄せ植えができる人って尊敬します。
青をベースに赤も入って、カラフルな色を散りばめているのに、引き締まって見えるのは、白い葉が重要な脇役になってるからですね。
難しい色のチョイスをしてまとめることができる人は、かなり上級者ですよねー。
白と紫は、私が一番好きな配色。このかたは、白から紫までのグラデーションカラーをうまく散りばめていて本当に見とれてしまう。
こういう寄せ植えができるようになりたい!
フランネルフラワーの寄せ植えは、センスが問われるけど、うまくできたらとってもおしゃれになりますよね。質感が独特なので、合わせる品種も悩みそう。
まとめ
インスタグラムや、ツイッターなどで寄せ植えの投稿を見ていると、ほんっとどれも参考になって妄想が膨らみます。
まだまだ春は、色鮮やかなたくさんの品種があるので、みなさん、この春からガーデニングしてみてはいかがですか?